大田区西馬込の南馬込おかばやし耳鼻咽喉科 都営浅草線 馬込

南馬込おかばやし耳鼻咽喉科

EAT治療
(上咽頭擦過療法・Bスポット療法)

クリニックでの診療を続ける中で、上咽頭炎を繰り返す患者さんが一定数いらっしゃることに気が付きました。

上咽頭炎とは?

上咽頭というのは、鼻の奥で、のどの上に位置する部位のことです。

症状としては以下のようなものがあげられます。

副鼻腔炎かな?と思いファイバーで観察しますが、後鼻漏を認めず、上咽頭に固着する喀痰を認めます。

炎症を起こしていることは明白で、抗菌薬などで改善できるのですが、痰がずっとのこってしまうことが多く、ファイバーのNBI機能で確認すると、血流がややあり鬱血しているような状態なのです。

慢性上咽頭炎について詳しくはこちらで説明をしておりますのでご覧ください

鼻うがいによる対症療法

鑑別する病気としては上咽頭癌があり、慢性的な場合、精査のため総合病院へ紹介することもあります。

しかしほとんどの場合、上咽頭癌ではないことが多く、「根治的な治療法はないため、鼻うがいで様子を見てください」と言われることが多いように思われます。

炎症がひどい場合には抗菌薬にて治療を行います。
しかし、軽度の炎症が残っている場合にはどのように対処べきか悩ましいものです。

鼻うがいでも根治的な治療ができるわけではなく、かといって抗菌薬の乱用は望ましいものではないため、以前より慢性上咽頭炎の患者様の治療をどうすべきか、難渋しておりました。

EAT治療(Bスポット療法)を
始めました
(2020/07/01~)

実は、同じような病態の患者様に対し、EAT治療(Bスポット療法)という治療を行っている耳鼻咽喉科が、以前よりいくつかあるのを存じておりました。

しかし、すべての耳鼻咽喉科がルーチンワークとして行っている治療ではないため、今までは積極的には行っておりませんでした。

ただ、EAT治療に関する論文を読み進めていく中で、これは理にかなった治療ではないかと思う節が多々あり、この度(2020/07/01)当院でもEAT治療を取り入れようと決めました。

治療について

一般的に塩化亜鉛の希釈液の塗布を行うのが良いとされており、当院でも0.5%塩化亜鉛液を上咽頭に塗布しております。

2020年12月14日から、1.0%塩化亜鉛液も使用できるようになりました。症状の強い方や長期で希望される方に対してお勧めしております。

塩化亜鉛液の処置を希望されない場合は、ルゴール液での処置、ないしは何も塗布しない綿棒や捲綿子での処置も可能ですので、希望がある場合は御伝えください。

他院では、のど風邪や耳管機能低下の患者様に対し行っているケースもあるようですが、当院では慢性上咽頭炎の患者様に対し、EAT治療を提案の上、希望があれば施行を行います。

のど風邪や他の疾患の患者様で、EAT治療を希望される際には、診察の際にお気軽にご相談下さい。

ただ、上咽頭の状態の確認は必要であると考えておりますので、その際はファイバーを施行の上、上咽頭の評価を行った後、施行を行います。

処置は保険診療であり、自費診療ではありません。

概ね週1-2回、15-16回程度の施行が望ましいとされているようですが、患者様の都合もありますので、適宜調整させていただく形が良いと思っています。

※注意事項

施行の際の注意点ですが、収斂作用といって炎症部位を刺激し正常化を促す治療ですので、初回はすこしだけ痛みを伴うことが多いです。

一過性に鼻汁や痰が増えることがありますが、治療による刺激の影響ですので心配はいりません。

両鼻および喉から薬液を塗布した綿棒あるいは捲綿子を挿入し、鼻の奥にあてますが、反射の強い方の場合、鼻からの処置のみとさせていただくこともあります。

あくまでEAT治療は補助的な治療であり、これだけで症状が治るというものではありませんこと、御了承ください。