当院ではオンライン診療につきましては、自宅より20分前後で当院を受診できる範囲にお住まいの方を対象とさせていただいております。
新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、厚生労働省より再診の患者様のみならず、初診の患者様も対面診察なしに診察が可能となりました。
ただし、新型コロナウィルス感染症の流行に伴う時限的・特例的な対応であることを御理解ください。
基本的に、処方日数は7日間が上限となります。
ただし、当院に過去に対面での受診歴があり、基礎疾患の情報の把握ができている患者様の場合は、上記の限りではありません。
オンライン診療を受けられる患者様は、2か月もしくは3か月毎に、通院での診察を必ず行うことが必要です。
月・火・木・金 | 9:00~12:00、15:00~18:00 |
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オンライン・電話による診療において対応できる症状としては、
数日前から
などが挙げられると考えます。
逆にオンライン・電話による診療が困難な症状としては、
などではないかと考えます。
症状についてはあくまで一例ですが、実際は軽度の症状でもオンライン診療や電話診療に適していない状況もある為、curonなどでの診察をお断りさせていただく場合もあります。
特にコロナウィルスの検査で陽性と診断された後、のどの痛みが強くて飲み込みにくいといった症状がある場合、扁桃周囲炎などの強い炎症を起こしている場合があります。
オンライン診療では判断しかねる状況であり、来院いただいた上での診察が必要ですが、発熱外来での診察となり、かつ自宅から公共交通機関を使わずに20分程度で通院できる診療圏内にお住まいである必要があります。
したがって、上記のような状況であれば、まずは自宅のある自治体の保健所へ連絡し、悪化しており、近所で耳鼻咽喉科でかつ発熱外来を行っている病院を案内してもらうのが最も良い方法と考えます。
もちろん以前より当院に通院されている患者様の場合、以前と同じような症状が出たといったケースでは、ある程度想定しうる病態を考えることができる場合もありますので、判断に迷うときは当院へご連絡(03-6417-1368)ください。
オンライン診療については、「curon」(クロン)を導入しております。
まずはオンラインアプリストアにて「curon」(クロン)をダウンロードいただき、医療機関コード「aec5」とご入力ください。
curonでの診察と併用して、電話での診察及び、iPhoneおよびMac OSを使用されている患者様に対し、「Face Time」を使用したオンライン診療を行います。
curonは基本的に4時間前までに予約いただいた患者様に対しオンライン診療を行いますが、curonでの予約が間に合わなかった方に対しては、電話での診察及び「Face Time」を使用したオンライン診療を行いますので、適宜使い分けていただければ幸いです。
curonでのオンライン診療については、詳細はこちらのHPをご参照の上、登録・予約を進めてください。
支払いについても、curonは基本的にクレジットカード決済が前提となっているため、処方箋の郵送などを含め、基本的に病院に来院いただかなくても完結するシステムとなっております。
電話での診察及び「Face Time」を使用したオンライン診療については、下記の通りにお願いします。
電話での診察及び「Face Time」を使用したオンライン診療を希望される患者様は、まずは当院へ電話(03-6417-1368)にてご連絡お願いします。
患者様の情報登録のため、手元に保険証(および医療証等)を御用意ください。
保険証や医療証等はFAX(03-6417-1367)へ送信いただくか、メールであればuketuke@okajibi.comへ保険証・医療証等の写真を添付し送付してください。
受付にて登録させていただいた後、折り返し当院より連絡させていただきます。
手元に保険証(及び、可能であればかかりつけ薬局のFAX番号)を御用意の上、お待ちください。
当院からの連絡は、基本的にはFace Timeを使用して行います。
Face Timeの使用が難しい方の場合、電話にて対応させていただきます。
通常であれば窓口にて会計の際にお支払いいただいている自己負担金の支払いにつきましては、後日当院受付に足を運んでいただくようお願い申し上げます。
クリニックの外での支払いを希望される場合、当院の近くまでいらっしゃいましたら、当院へ電話をしてください。
受付事務のスタッフがクリニックの外で会計致します。
患者様が薬局にて電話や情報通信機器による情報提供および服薬指導を希望される場合、当院から患者様の希望する薬局にFAXなどにより処方箋情報を送付します。
処方箋原本を御自身で受けとることを希望される場合、処方箋原本は当院に保管しておりますので、オンライン・電話診療後、当院へ受け取りにいらっしゃってください(午前ないし午後の診療終了後は受付を閉めておりますので、当日中の受け取りが難しい場合は後日お越しください、ただし処方箋の有効期限は4日間ですので、御注意ください)。
処方箋原本はクリニックの外での受け渡しも可能です。その際はクリニックの側までいらっしゃった後、当院へお電話ください。
ここからはあくまで一個人の意見としてオンライン診療について思っていることを書きます。
あくまで一診療所の耳鼻科医の戯言として流してください。
政府の方針もあり、時限的処置としてオンライン診療を導入しておりますが、あくまでコロナウィルス感染が落ち着くまでとなっており、政府としても、本来は対面診察を是とする方針に変わりはありません。
これまで耳鼻科医・頭頚部外科医として、多くの患者様に接してきました。
大きな手術を受けられた患者さんや、放射線・化学療法を受け、免疫力の低下や、放射線性粘膜炎の強い患者さん、その他色々な副作用で苦しまれている方々は、一人ひとり、症状の出方、創部の治り方あるいは増悪してゆく経過、それらに対し感じている思い、とらえ方の違いがありました。
それらは患者さんと毎回対面し、創部をしっかり観察し、創部の状態に見合った適切な処置をし、画像所見を確認し、血液検査結果を確認し、患者さんの思いを確認し、家族の思いを確認し、そういったことを毎回丁寧に行うこと、そして積み重ねていくことで、現在の病状の把握ができるものだと、そのように思いながら診察にあたってきました。
上級医からは、「患者さんが自分の家族だったらどうする?いかなる患者さんであっても、常にそう思いながら診察にあたれよ」とよく言われました。
自分もその言葉を大切にしながら、診察させていただいております。
オンライン診療を悪くいうつもりはありません。
しかし、耳鼻咽喉科という領域は、本来患部を見ることをもっとも大事にする診療科です。
のどが痛い患者さんは、もともと風邪かもしれないと思い経過をおっていても、何日経っても改善しないから、耳鼻咽喉科に来てくださるのです。
それをオンライン診療において対面で会話して、より詳しいことの何がわかるのでしょうか。
鼻水がずっと出て困っているお子様は、親御様としては中耳炎になっていないかと心配になるものです。
しかし鼓膜所見は、オンラインでは絶対にわかりません。
もちろん、コロナウィルス感染が拡大している現状において、オンライン診療の有用性は私にもわかります。
オンライン診療にて診察の上、疑わしい病気を考え処方する、それで改善すればよいですが、もし改善しない場合、他の病気を考えなければならない、あるいは最初に疑った病気としてはそのようなこともあるかもしれない、あるいは薬に問題があるのか?
副作用のような症状が出れば、薬を辞めていただくことも考えるし、問題があればすぐに連絡いただく必要もあります。
医師として、たとえオンライン診療であっても、処方するという行為を無責任に行うことはありません。
自分の携わった患者さんに対して責任を負うのは当然のことです。
ですから、処方する・処方することなく診察終了した、いずれであったとしても、急変があれば、場合によってはすぐに当院に来ていただかなければいけない場合もあると考えます。
当院は東京都大田区にあります。
オンライン診療で埼玉県や栃木県、あるいは長野県の患者さんと話をすることは可能ではありますが、何かあったときに、急ぎ当院へ受診することができるでしょうか?
そのようなことを考えれば、厚生労働省の提示しているように、30分以内に対応できるような範囲にお住まいの患者様であれば、概ね差し支えなくオンライン診療ができるのではないかと思いますが、それ以外の範囲にお住まいの患者様に対し診察することは無責任ではないかと思います。
遠方の患者さんに対し、オンライン診療で医師が処方した薬で何か症状増悪を認めたり、あるいは急変をきたした場合、責任をとるのはオンラインで処方ないしは診察した医師であり、オンライン診療の際に、何かあれば近くの耳鼻科を受診してくださいと伝えること自体が無責任ですし、また実際そのようなことが起きた場合、患者さんが実際に足を運んで受診できる地元の耳鼻科医が、そのことに対し責任を負うことはありません(地元の耳鼻科医はその診察に関係していないわけですから、当然ですよね)。
医師として一人ひとりの患者さんに対し責任をもって診察するということは、何かあれば自分が責任をとるということです。
これは私の医師としての矜持であり、曲げることはありません。
ですから、当院でのオンライン診療を希望される場合は、当院に30分以内に受診できる場所にお住まいの患者様が対象となります。
あしからず御了承ください。
オンライン診療を始めた当初は、緊急事態宣言の最中で、まだ新型コロナウィルス感染症について分からないことが多い時期でした。
またクリニックでできる検査などもなく、暗闇を歩いているような時期でしたから、オンライン診療を開始するにはよい時期だったと思います。
ただ、私が以前寄稿したように、耳鼻咽喉科はオンライン診療とは相性の悪い診療科です。
実際に炎症の起きている部位を診ることなく診断は難しく、慢性化するような病気であればめまい、ないしは慢性状咽頭炎、アレルギー性鼻炎などがありますが、めまいは稀に中枢性めまいが隠れていることがあるため、オンラインでの診察には適していません。
慢性上咽頭炎は診断、そして処置が重要な疾患であり、オンラインでは対応できません。
アレルギー性鼻炎については適していると思いますが、数日内の鼻汁などであれば鼻かぜとの鑑別は実際に診察しなければわからないことも多いです。
以上から、慢性的なアレルギー性鼻炎症状のみがオンライン診療に適していると考えますが、今年の春頃と異なり、クリニックで検査できることも増え、当時と環境が異なりつつあります。
電話での診察での初診診察は終了するとの指示もあり、電話再診での診察は当院を対面で受診されたことのある方のみ、対応させていただきます。
あしからず、よろしくお願いします。