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急性副鼻腔炎
(きゅうせいふくびくうえん)

2月初め頃から、にゃん美は鼻水がなかなか止まらなかった。

最初は、ただの鼻風邪と思い、市販の薬を飲んで様子を見ていたが、鼻水の色合いがどんどん黄色く濁ってきて、最近は歯が重だるいような痛みがある。

頬の辺りも重いような…。
すでに1週間程度、この様な状況が続いており、不安に思い、にゃん美はしまりす耳鼻科を受診したのだった。

先生、こんにちは

こんにちは、にゃん美さん

にゃん美は鼻風邪をひき始めてからの経緯について説明した。

ただの鼻風邪としては、症状がやや強い様に思います。
もしかすると副鼻腔炎なのかもしれません。
鼻の中をファイバーで観察しましょう。

しまりすは、鼻処置を行い喉を観察した後、鼻の突き当たりとなる上咽頭までファイバーを挿入し、両側鼻腔内の状態を確認した。

先生、どうでしたか?

にゃん美さん、この画像をご覧下さい。黄色い鼻水が降りているでしょう。この隙間を中鼻道と我々耳鼻科医は呼びますが、多くの副鼻腔炎の場合、この中鼻道から膿が流れ落ちる所見を認める事が多いんです。

にゃん美さんの場合、両方の中鼻道から膿が落ちてきており、急性副鼻腔炎と考えます。

急性副鼻腔炎は、ただの鼻風邪と異なり、なかなかすぐには改善しません。健康な成人の方でも、治るまでにだいたい3〜4週間程度はかかります。

かなめの薬は抗菌薬、そして痰切れの薬です。1週間後にもう一度来て下さい。次回の診察時に、今後の投薬調整について検討しましょう。

分かりました。ありがとうございました。

お大事にどうぞ。

急性副鼻腔炎は身近な病気

急性副鼻腔炎は、皆様が思っているよりずっと身近な病気です。

なぜ改善までこんなに時間がかかるのか、疑問に思われる方も多いと思いますが、これは割と単純な理屈なのです。

単純に粘膜の炎症である急性鼻炎と異なり、急性副鼻腔炎は副鼻腔という空洞に膿が溜まる病気です。

この副鼻腔炎は顔面骨の内部に数多く存在しており、どの副鼻腔に膿がたまるかによって、症状の変化があります。

膿を取り除くのは難しい

副鼻腔の出入り口は一般的に狭いことが多く、溜まった膿を自然に排出するのは、そもそも時間がかかります。

その上、副鼻腔という空洞に膿が貯まるので、薬を飲んでも血管に乗って薬が運ばれはしますが、膿の中まで血管は走行しておりませんので薬が効くまで時間が相当にかかります。

膿は切って出せとか、絞って出せとか言いますが、膿というのは今も昔も、薬で治すのが難しく、外科的処置が望まれるものなのです。

しかし、副鼻腔は骨に囲まれた空洞であり、孔を開けるのはなかなか難しいです。

今はお薬による治療が一般的です

抗菌薬がまだ十分になかった時代は、大きな針のようなもので鼻の中の骨を貫き、生理食塩水で洗浄するといったことを繰り返し行い、副鼻腔炎の治療を行なっていましたが、抗菌薬の発達し栄養状態の改善した現在では、基本的に抗菌薬と去痰薬を使用し、状態を見ながら薬を切り替え、改善を目指していきます。

さて、にゃん美さんはその後どうなったのでしょうか?

前回受診した後、1週間が経過した。

先生、こんにちは

にゃん美さん、こんにちは。その後どうですか?

かなり良くなりましたが、ねばねばした鼻水がまだ喉に流れてくる感じは残っています。

なるほど。先日お話しましたが、急性副鼻腔炎はすぐには治りません。

まだ後鼻漏という、先日ファイバーをした時に認めたねばねばの鼻水が中鼻道から流れているかどうか、確認してみましょう

お願いします

しまりすはにゃん美の鼻の中を再度ファイバーで観察した。

にゃん美さん、これをご覧下さい。前回と同じ場所から、ねばねばの鼻水が降りているでしょう。

前回と異なるのは、色が黄色から白色になってきていることです。
前回の薬は効いてはいるのですが、まだ薬が必要です。

今回は痰切れの薬と、クラリスという抗菌薬を本来の処方量の半分の量で処方します。このような治療を、少量マクロライド療法と呼びます。

クラリスは抗菌薬ですが、このような薬の使い方であれば、長期の内服が可能です。

今後は2週間毎に診察させていただき、改善した段階で治ったものと考えましょう。にゃん美さん、2週間にもう一度受診してください。

分かりました、ありがとうございました

継続的な治療が大切です

にゃん美さんのような経過は、急性副鼻腔炎の経過としては一般的な経過です。

今後、数回の再診の間に治る方が多いですが、長引く方もいます。2ヶ月程度まで続く方の場合、精査のために総合病院へ紹介することとしております。

なかには腫瘍があったり、歯の問題で副鼻腔炎が長引いていらっしゃる方もいます。

副鼻腔炎に罹患した際は自己判断で内服を中止したり、通院を辞めたりせず、治るまで治療を続けるようにしましょう。

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