百日咳菌の抗原検査
百日咳菌の感染拡大に伴い、当院でも2025年6月16日午後より、百日咳菌の抗原検査を開始することとなりました。
検査方法はインフルエンザやCOVID-19の抗原検査と同様で、鼻腔から綿棒を挿入し、上咽頭を擦過する形式となります。
検査結果は15分後に結果が判明します。
百日咳について
百日咳は名前のごとく、咳が長く続く病気ですが、その原因は百日咳菌という細菌です。ウィルスではありません。
ですから、抗菌薬が効果があるわけですが、何の抗菌薬でも効果がある、というわけではありません。
療養期間については、学校保健安全法により、「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗生物質製剤による治療が終了するまで」とされており、指定感染症のため、診断がつけば当院より保健所へ届出を行うこととなります。
実は百日咳そのものは、大人の急性気道感染症の原因の一画を以前から担っていると言われており、自身が気づいていないだけで、時々罹患している、あるいは実は罹患していたということがあるのではないかと思われています。
これについては、小児期のワクチン接種後に次第に抗体価が低下していくことが、大人になって罹患しやすくなる原因ではないかと言われています。
百日咳菌の抗原検査の重要性
問題は、感染しているのに治療を受けていない大人から、ワクチン未接種の乳児へ伝染することが問題なのです。
そして、大人では症状が割と普通の風邪のような様相を呈するものですから気づいていない方が多いということが問題となります。
ですから、百日咳の流行がある際に、咳のある方が、自身が百日咳菌に感染しているのかどうかを確認することは非常に重要だと考えます。
指定感染症のため、当院では発熱外来にて検査を施行しております。検査希望の方は、発熱外来にて予約いただきますよう、よろしくお願いします。
















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